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NPO法人グレースケア機構について

上質で使いやすい新しいケアサービス=“グレースケア”を目指して

介護業界の悪循環
  私たちは介護や医療の現場で働いてきて、もどかしさを感じてきました。

  大切なご本人の暮らしにサービスを合わせるのではなく、
  逆に制度やサービスに生活を合わせるような仕組みが広がっています。

  介護保険のパッケージは最低限度の生活を、保険制度という助け合いで保障しますが、
  人の暮らしはそれだけでは済みません。

  もっとのびのびと、普通に愉しみ、生きることを支えたい。
  そしてケアの受けても担い手も、
  誰もが誇りをもって最期まで関わり合える場を作りたいと願っています。

  モットーは、“できない理由よりも、できる工夫をいっしょに探そう!”
  明日からの暮らしにどうぞご活用ください。

本人も周りも気兼ねなく地域で豊かに暮らし続けられるように (設立趣意書より)


ケアの仕組みをフェアに!

  ケアの現場が揺れています。
  介護報酬に規定された労働条件は、これまで昇給があまり見込めず、
  将来に希望をもてずに辞めていく人が続いていました。特に今後の介護を担う若い世代で、
  介護を担おうとする人材はまだまだ足りません。

  人材の不足は、介護の質に直結します。
  優れた人材が入ってこず、離れていく。
  支えている少数の担い手に大きな負担がかかり、さらに疲れ、つぶされていく。
  低賃金や重労働、人不足のイメージが強調されることで、
  ますます介護業界の先行きは塗りつぶされています。
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  また、介護保険制度の持続を掲げ、「適正化」を名目とした給付の抑制は、
  特に訪問介護やケアマネジャーの業務の中身に細かい規制や手続きを設け、
  仕事のやりがいや魅力を大きく損ないました。
  そして何より、利用される方々の生活ニーズを真にとらえ、応えるものにはなっていません。
  現在の制度は機能不全に陥っています。
  同様の事態は、介護に限らず、医療や看護のなかでも広く見られます。

制度の枠にとらわれない新たな仕組みを創造

  そこで、私たちは制度の不備を明らかにし、改善を求めます。
  同時に、自分たちで、制度の枠にとらわれない新たな仕組みを創り、
  ケアの仕事を楽しく魅力あるものに再生していきたいと考えています。

  やさぐれがちな気持ちを奮い立たせて、
  優美に、快活に、創意工夫を凝らし、頓知を効かせながら、新しい事業をつくりたい。
  利用者それぞれの多様なニーズに適ったサービスや、
  豊かな暮らしを地域で実現し続けるサポート、
  当事者参画の愉快なキャンペーンなどを通じて、ひとやお金の流れを引き寄せ、変えていきたい。

  結果、介護業界の層が厚みを増し、将来のケアの量や質の需要に応えられる安心感も得られます。

  誰もが年をとり、障害や疾病を負い、ケアを必要とする時代。
  それが不幸ではなく、本人も周りも気兼ねなく地域で豊かに暮らし続けられるように――。

“We are the aged, We are the disabled.”
〔私たちはみな年をとるし、なにか障がいをもっています〕

※グレース(Grace):ラテン語の優美から
動作や態度、物言いなどの優美さ、気品、しとやかさ。人を惹きつける魅力や愛嬌。親切や好意、思いやり。